いったいどれが最初に発売された、最も古いCDなのか [日本盤]
- Matrix / Runout: DIDZ-10058 31A3
- Other (DADC Code On Disc Face): DIDZ-10058
同時にアメリカ市場用も用意されましたが、マトリックスは変えられています。 こちらです。
- 10059Matrix / Runout: DIDZ-10059
- Other (DADC Code On Disc Face): DIDZ-10059
MANUFACTURED BY CBS/SONY RECORDS INC 刻印のタイプは非常に数が少なく、コレクターの垂涎の的でしょう。 私はこの20年間で数枚しか見たことがありません。
翌年、1984年に発売されたのが西ドイツ盤。 通称ターゲットレーベルの一連の中にラインナップされました。 こちらも欧米用に2種類存在します。
1971 Atlantic Recording Corporation. Manufactured by
Polygram in Hanover, West Germany.
Printed in West Germany. 250 008
West Germany (Target CD)
日本では、通称シール帯が貼られた32XD-335 は1985年12月21日発売でした。
欧米から比べるとずいぶん遅く発売されたことになります。
いやいや金帯の 38XP3 があるじゃないかと言いますが・・・。 遅れて半年後というのはこれですね。 1984年の発売です。 中のディスクは、西ドイツ盤が入っていることが多かったようです。 同時期に、JVC JAPANプレスの欧米用のディスクも存在します。 こちらが金帯に入っていたこともあったようです。 金帯にはこの2種類のみと推測します。
On the disc is 19129-2 (250 008), Made in Japan.
On the spine is Atlantic 19129-2 and Europe 250 008.
Liner notes say Manufactured by JVC, Japan. Printed in Japan.
今では、某中古ショップでは、数万の値がつくものばかりです。 国内では金帯があったほうがプレミアつくようです。
数年前に、いつか珍しいLED ZEEPELIN IVを紹介しますと書きましたが、ようやく実行できました。
まだ珍しいIVは他にもありますが、それは次回ということで・・・・。
QUEENのSACDは素晴らしいです [日本盤]
こちらは1983年に発売された西ドイツ盤のジャケットです。 レーベルはElektra Recordsです。
こちらは1986年に発売されたイギリス盤のジャケットです。 レーベルはEMIです。
さらにこちらが、2012年に発売された日本製のSACDです。 レーベルはUniversal Musicです。
ジャケットの表側だけですが、何か違和感ありませんか? 違いが分かりますか?
意外と知られていないジャケットの違いです。 指摘されないとなかなか気づくことができません。
白文字と黒文字、シルバー地とグレー地、だけじゃないんです。 メンバーの写真が全く違います。
交互にカッコつけて写っているのが、面白いです。 ジョン・ディーコンの革ジャンの下のTシャツが見えないタイプ(Aパターン)がオリジナルアナログと同デザインのものです。 このほかにも、モービルフィデリティ盤や紙ジャケット盤、DVD-AUDIO盤など、全部バラバラです。 ただ、基本は白文字ならAパターン。 黒文字ならBパターンに統一されていますが、日本の1986年盤と初回紙ジャケット盤、DVD-AUDIO盤は、これがバラバラでした。
CDでは両パターンを所有したいですが、SACDが抜群に高音質です。
ジミーペイジの挑戦状 [日本盤]
さぁ、そこで気になる4曲ですが、帯や解説書には、「未発表バージョン」は・・・
TRAVELING RIVERSIDE BLUES
HEY HEY WHAT CAN I DO
WHITE SUMMER / BLACK MOUNTAIN SIDE
MOBY DICK / BONZO'S MONTREUX
と記されています。BBC音源だったり、アナログシングルのB面だったりとあまり新鮮味は正直ありませんでした。
モントルーのボンゾにいたっては、ジミーのお遊びで編集されたサンバリズムでどう聴いても1970年の曲調とは思えませんでした。
またこれらの曲は、のちに全アルバムがリマスターされた際に、CODAに収録されることとなりました。 結局、ボックスセットを購入しなくても聴ける曲となってしまったことで、「このボックスセットの魅力は全くなくなってしまった。」なんていうコメントを目にするようになりました。
ジミーペイジは、アルバム作品1枚1枚にきちっと携わり、それぞれに価値を与えてきたミュージシャンでありプロデューサーです。 そう考えていくと、われわれゼップファンに、世の中のゼップコレクターに、ジミーペイジが挑戦状を突きつけていると思えてなりません。
果たして、ボックスセットの魅力は無くなってしまったのでしょうか?本当にそうでしょうか?
4曲の「未発表バージョン」 = 4曲の「今までとどこかしらちょっと違うバージョン」 と通訳してみたらどうでしょう。
そうすると、さっきの4曲では無くなってきますね。 ではいったいどの曲なのか?
まず1曲目は、IMMIGRANT SONGです。
これは、初めのボンゾのカウントが収録されていません。 いきなり曲が始まります。
・・・うーん今までとは確かに違う。
次の曲は、TANGERINEです。
これも、曲が始まる前のジミーのアコースティックギターをカットしています。
・・・うーん、これも今までとは確かに違う。
次はちょっと違いに気づきにくい曲です。
NOBODY'S FAULT BUT MINEです。
これは、イントロが長くなっています。時間にして約10秒くらい。
これは指摘されないと違いがわかりづらいですが、聴き比べればすぐに違いはわかります。
・・・本当だ。確かにちょっと長い。 でも、前の2曲と同様、どうでもいい違いです。
さぁ、そして最後の4曲目とは、 それはTHE SONG REMAINS THE SAMEです。
これは、一聴して違いはなかなかわかりません。
・・・何回聴いても違いが分からない。いったいどこが違うのか。 でもなんか変。 何かが違う。
しかし、一度違いに気づいてしまうと、まったく別のテイクを収録していることが分かります。
これぞまさに、ジミーペイジの挑戦状だったのかもしれません。
この曲は、何回もオーバーダビングを重ねていますが、ジミーペイジのアルペジオを主体としたトラックが違うものと差し替えられています。 右から左にと振られたり、旋律を変えたりと、なんとも試行錯誤している途中のテイクなのでしょうか。
なぜ、このテイクを収録したのか。
他にも同じような手を施した曲があるのではないか。
もしかしたら、初回日本盤にだけこのテイクを収録したのでしょうか?
この曲THE SONG REMAINS THE SAMEは、その昔、世界ではじめて聴衆の前で演奏したのは、まぎれもなく日本武道館でした。
その時、プラントはこの曲を、「キャンペーン」と紹介しています。 まさに、「今度発売するLPに入っているから、この曲を宣伝するよ。」という意味だったのでしょう。
初回日本盤にだけこのテイクが収録されていたなら、面白いですね。
トラック交換でテイクを変えている曲としては、SINCE I'VE BEEN LOVING YOUやTHAT'S THE WAYが存在します。
これは、以前紹介した、絶滅シリーズのCDなどで聴くことができます。
帯にもステッカーにも、ザ・ビートルズ、最期にして最大の名作!! と印刷されていました [日本盤]
CDコレクターの間では、この帯が付いたCDは、東芝の工場で製造され、セカンドプレスCDといわれています。 ディスクの中央にはSONY刻印はありません。 当時、SONY静岡工場ではプレスした際に、東芝から帯が用意される前にシールドしたので、結局、丸いステッカーだけが、貼られました。 ソニーは1982年発売以来、この時期は箱帯でしたから、東芝は作れなかったのでしょうか? 出荷の前に、急遽貼られたステッカー付とは、こんな感じです。
この状態で売られたものが、世界で最初のBEATLES CDといわれています。 回収されたこともあり、この状態(未開封)で見ることはほとんどできません。 東芝、ソニー どちらもファーストプレスなのでしょうね。 出荷は一緒だったはずですから。
実はこの時期、SONYプレスのLED ZEPPELIN IVが存在します。 このCDは、ABBEY ROAD よりも珍しいCDです。 1983年SONYプレスでジャケットの表紙には、4つのSYMBOLが印刷されています。 こちらも回収されたのでしょう、中古で見かけることは、ほとんどできません。
アップルから「待った!」がかかったビートルズの世界初CD [日本盤]
ディスク盤面にはMFD BY TOSHIBA EMI LTD IN JAPANと記載があるが、ディスクの中央の透明の部分にはMANUFACTURED BY CBS/SONY RECORDS INCと刻印がある。
なぜアベーロードだけを発売したのかはわからないが、ビートルズの他のタイトルはこの時期には発売されていない。 1987年世界同時発売でアップルからすべてのタイトルが、1987年デジタルリマスターとして発売され、それとはミックスが違うと噂された。 果たして違いは如何に・・・。
2009年デジタルリマスターが発売された現在、このCDの価値は「世界最初のビートルズCD」ということくらいでしょうが、海外のオークションでは常時出品されるほど、海外へ流れてしまったようです。
ところで、過去にはこんなエピソードがあったようです。
テレビ東京人気番組「なんでも鑑定団」でこのCDが紹介されたことがあった。 評価額は記憶にはないが、これを評価したコメントが「残念ながら帯がないので、完品ではありません。 しかし、回収盤ですから、数は少ないので、希少盤です。」でした。 正直このコメントが残念ながら・・だ。
この最初のCDには帯はもともとなかったようで、シュリンクされたビニールの上に、丸いステッカーが貼ってあったのみでした。 後に水色の帯をつけた東芝EMIプレス盤が、発売されたので、それと混同していたのでしょう。
この回収盤ですが、型番ちがいで4種類存在します。
ちなみに、ABBEY ROADの回収盤では、MOBIL FIDELITYも存在するようですが、私は見たことがありません。知り合いで、これを持っているという人がいます。